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ThisFishの始まり

ThisFishは水産業にDXをもたらします。

漁業や養殖業は、世の中で技術革新やデジタル化が進む中、残念ながら遅れを取っています。私たちの創業者や創業の地は、この業界と深い関わりを持ってきました。

2010年、エコトラストは オンライン追跡プラットフォーム を立ち上げ、消費者が水産物を獲った漁師まで遡って追跡できるようにしました。このプラットフォームは、ブリティッシュ・コロンビア州から大西洋側のカナダのロブスター産業、さらにその先へと急速に拡大しました。

このプラットフォームは、ヨーロッパ、ブラジルではConservation International、チリではWalton Foundation、インドネシアとベトナムではインドネシアの非営利団体MDPIとオランダのWageningen Universityで試験的に導入されました(こちらの マグロの漁業情報・トレーサビリティの改善 プロジェクトウェブサイトを参照下さい。)

ブラジルのアマゾンから来たマングローブ蟹を追跡するにも、初のフェアトレード認証を受けたインドネシアの一本釣りマグロを追跡するにしても、どのような場所でも、水産物のサプライチェーンを支える情報システムが古いという問題が浮かび上がってきました。

ほとんどのデータは紙媒体で記録されています。水産加工場はサプライチェーンの中で最も重要な「点」ですが、実際にはデータのボトルネックになっていることが明らかになりました。水産加工業者は、顧客からのデータ要求や、複雑化する認証や規制への対応に苦慮していました。

データのボトルネック

2015年、エコトラスト・カナダはMDPIおよびワーヘニンゲン大学と提携し、後にThisFishのトレーサビリティとワークフローのソフトウェアとなるMVP(minimum viable product)を開発しました。その最初のバージョンが 通称Tally-Oで、インドネシア・マルク諸島の2つの水産加工場で試験的に導入されました。

この試験導入の成功により、エコトラスト・カナダは2017年にTallyのベータ版を開発し、ThisFishを社会的企業として立ち上げました。同年、ThisFish Inc.は Fish 2.0グローバルスタートアップ を受賞しました。2018年、この新しい会社は Techstars Sustainabilityという、The Nature Conservancyが共同スポンサーを務める、デンバーを拠点にするアクセラレータへの参加が認められました。Techstarsの一員として、ThisFish Inc.は、カナダと米国のインパクト投資家、エンジェル投資家、機関投資家から、初期の資金を調達しました。

ThisFish Inc.は設立以来、ブリティッシュコロンビア州における New Ventures BCの選出するスタートアップ企業トップ10に選ばれ、更には RabobankのFoodbytesコンテストによる15社のフードテック・スタートアップ企業に選ばれました。そして Ready To Rocketによるトップアグリグッドスタートアップにも。2020年にはThisFish Inc.は SVG Ventures主催のTHRIVE Canada Challengeで、他の90社を抑えてカナダでトップの農業技術系スタートアップ企業に選ばれました。

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